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子宮筋腫について(前編)

※この記事では『子宮筋腫について』『症状とその治療(手術療法以外)』について説明しています。

子宮筋腫とは?

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘤です。
明らかな原因はわかっていませんが、女性ホルモンが影響して筋腫が大きくなることがわかっており、思春期から閉経前までのすべての女性に生じる可能性があります。

基本的に、がんのように命に関わることはありませんが、筋腫がある場所によっては日常生活に支障をきたすほどの症状が現れることもあります。

子宮筋腫の種類

子宮筋腫には、筋層内・粘膜下・漿(しょう)膜下の3種類があります。
場所別に、起こることの多い症状を見ていきましょう。

筋層内・粘膜下筋腫

この部位に筋腫があることで起こり得るのは『子宮内腔の変形』『子宮収縮不全』です。

子宮内腔の変形があると、受精卵が着床しにくくなったり、育ちにくくなることで、不妊症や不育症の原因になることがあります。
内腔の表面積が増えることで、過多月経が生じることもあります。

また、子宮筋腫があることで子宮が収縮しづらくなります。
月経時、子宮が収縮することで圧迫止血しますが、子宮収縮不全があることで、過多月経となってしまうことがあります。
過多月経が続くと貧血になってしまい、動悸や息切れ、だるさなどで日常生活が辛くなってしまう女性も少なくありません。

子宮収縮不全で、月経痛が強くなる可能性もあります。
子宮は筋肉の塊で、子宮収縮することにより月経を起こしたり、圧迫止血をしますが
この子宮収縮を起こさせているのが「プロスタグランジン」です。

子宮筋腫があり、子宮収縮不全となると“もっと子宮を収縮させなきゃ!“と体が反応し「プロスタグランジン」の量が増加します。プロスタグランジンは「炎症や痛みのもと」となるため、月経痛が強くなると考えられています。

ちなみに、プロスタグランジンの産生を抑制するために使うのが、みなさんも良くご存じの「ロキソニン」というお薬ですね。

漿膜下筋腫

前にあるオレンジの臓器は膀胱です。子宮筋腫が膀胱を圧迫しているのがよくわかります。そうすると、頻尿や尿失禁などの症状が現れます。

漿膜下筋腫の位置や大きさによっては、直腸を圧迫して便秘が生じたり、胃を圧迫して胃のムカムカが続いたり、尿の通り道を圧迫して腎臓に水が溜まってしまうこともあります。

手術以外の治療について

不妊・不育症や膀胱圧迫症状のように、物理的な理由で生じているものは、手術でないと治療が困難であることが多いです。
しかし、過多月経や月経痛は、月経量を調整するホルモン剤を飲んだり(ピルなどのホルモン治療については、別の記事でお示しします。)適切に痛み止めを使うことで治療が可能です。
貧血は、過多月経の原因を治療しながら、並行して鉄材などを内服します。

まとめ

今回は『子宮筋腫について』『症状とその治療(手術療法以外)』をお話ししました。
お困りの症状が、実は子宮筋腫だった!という可能性もあるので、症状が当てはまる方は、ぜひ一度婦人科受診をしてみてくださいね。

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