【海原純子先生に会いに 〜おいたの珍道中 前編〜】

今日は、娘を両親に預けて神保町のとあるジャズバーへ出かけた。
心療内科医であり、シンガーでもある海原純子先生にお会いするためだ。
久しぶりに降り立ったお茶の水の街に、様々な想い出が湧き起こりながらも
新旧が整って混ざり合う洗練された空気と、学生街独特の文化の風を心地よく感じながら
目的地アディロンダックカフェへ。
到着すると、すでにライブは始まっていて、音を立てないようこっそりと入る。
店員さんに声をかけようとしたが
海原先生の歌をとても気持ちよさそうに聞くマスターを見て
声をかけずしばらく立ち見していた。
席へ着き、食事と飲み物を頼んで、本腰を入れて音楽に聴き入る。
海原先生のハスキーな声と、井上智さんのギターの音色が
初めて訪れる場所での緊張をゆっくりと解いてくれる。
今回の目的は、海原先生に私の存在を認知していただくことでもあったので
休憩時間にご挨拶しようと名刺の入った財布を探す。
ない。
財布を忘れてしまったのだ。すでに食事も半分はなくなり
お代わりの飲み物を頼もうとしていた矢先だった。背筋が凍った。
周りには気づかれていないと思うが、一分くらいは息もせず硬直していた。
そしてものすごい速さで、どうやってこの場を切り抜けようかシュミレーションをした。
この近くに住んでいる友人に声をかけて迷惑を承知でお金を借りるか
とにかくお店に平謝りして身分証明を置いて後日払いに来るか。どうしよう。
レジを見た。Suicaのマークらしきものが見える。
気もそぞろなまま1stセットが終わり、すぐさまマスターに
“す、Suicaは使えますでしょうか….”
運良くキャッシュレスを導入してくださっていたので、首の皮一枚、支払い方法は確保できた。
心から安堵した。ジャズバーでは、キャッシュレス決済のない場所も多いのだ。
一難を乗り越えた私は、なんとか海原先生のところへ挨拶へ向かった。そこからまた一難。
続きはまた次回🙇‍♀️

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